2021年 新年辞


姜英之(東アジア総合研究所理事長)

新年あけましておめでとうございます。

昨年はコロナ禍のため世界の人々が不安な日々を余儀なくされました。
新年にも、新型コロナ感染症は容易に収束する気配がありませんが、
ワクチンの普及などが進み鎮静に向かうことが期待されます。

ポストコロナ禍の時代についての論議が花盛りでありますが、人類の長い歴史の中での感染症と戦ってきた状況を考えますと、人類はコロナ禍も必ずや克服し、次から次への課題に立ち向かいさらなる発展を遂げていくものと確信します。

目を東アジアに向ければ、米国バイデン新政権の登場で大きな変化が予想されます。トランプ政権下で激化した米中対立関係は続き、むしろ人権を重視するバイデン政権と覇権主義と民主主義抑制政策を進める習近平政権との対立はさらに深まる可能性があります。米中の新冷戦対決は、東アジアの情勢を不安定にさせます。北朝鮮の核、ミサイル問題は、金正恩政権の方針いかんによっては、朝鮮半島の新たな戦争の火種になるかもしれません。

また、日韓関係の悪化も改善の兆しが見えません。日韓両政府の政権基盤が弱い中で、反日や嫌韓が政治的に利用される悪しき風習も懸念されます。

当研究所におきましては、東アジアの平和と安定が日本の平和と安定のかなめであるという立場から、新年にも朝鮮半島の平和と南北関係の前進、日韓関係の改善と友好増進の世論形成のため、シンポジウムやセミナー開催を計画しています。

昨年中にいただいた関係各位のご指導ご鞭撻およびご協力ご支援に感謝しながら、今年もご厚意を賜りますよう心よりお願い申し上げます。

東アジア国際シンポジウムの足取り