【報告】


第26回北朝鮮問題セミナー開催
「金正恩体制の新たな展開と米朝関係の行方」を探る

東アジア総合研究所(姜英之)は3月2日、東京神田神保町の学士会館で第26回北朝鮮問題セミナーを対面形式で開催した。

米国バイデン新政権の登場の中で、1月に朝鮮労働党第8回大会が行われた。執権10年を迎える金正恩体制の動向と今後の米朝関係の行方にについて、講師の武貞秀士拓殖大学大学院客員教授が冷静かつ客観的な分析を行った。当研究所所長の五味洋治(東京新聞論説委員)氏がコメンテーターを務めた。

武貞秀士教授は、金正恩党委委員長の党大会での演説を分析、核戦略を強化し米国を「最大の敵」と規定し、北への敵対政策を撤回することが米朝関係改善の道だと、強硬姿勢を示しながらも、米大統領選挙期間中、バイデン政権下での関係改善を意識した「戦略的沈黙」を守ったことに注目、バイデン政権による「核廃棄から核管理」への転換に期待してようだとし、バイデン政権もまた核兵器放棄を急いで緊張状態を招くよりも非核化を出口にしたロードマップを作り、その過程で同盟国と強調し、北との対話を試みると予測した。

また、武貞教授は金正恩体制が市場経済化に向け動き出したとみて、経済発展のためには制裁解除など米朝関係の改善が必須なことから、バイデン政権との対話のの可能性が大きいと見通した。

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